「学びたいけど場所がない」ととまどっている人たちがいます。
読み書きや計算を学びたいのに、学ぶ機会や場所が得られない人々が
世界にはたくさんいます。
私達はこのような人たちと結び合い、「学び舎」(まなびや)の設立に向けて
共に歩みたいと考えています。
1998年夏、当会のメンバーがボリビアはアンデスを訪ね、より安定した生活を求めて、照りつける太陽の下で識字教育を受けている人々に出会いました。
彼らの教室に屋根をつくることができたら!との呼びかけに、建築家・識字教育研究者・左官職人・ランドスケープ研究者・フェアトレード実践者・編集者・国際教育協力専門家・フリースクール関係者などが集まり、学び舎の設計をはじめました。試行錯誤を重ね、住民の在来工法である土の建築を活かし、環境負荷の少ない土の日干しブロック(アドベ)を一つひとつ積み上げ、住民とともにつくる学び舎づくりをすすめることになりました。
日干しブロック(アドベ) |
アンデスで暮す少数民族の人々。日々の生活が厳しい中、建設作業を行う時間を見つける事は簡単ではありません。話し合いによる相互理解も、建設作業も多くの時間と労力がかかります。
それでも自分たちで環境を変え、新しいものを創り出すことに意味があると考えました。こつこつ土をこねてレンガを作り、積み重ねて、屋根を組んで。みんなで参加して汗を流し、やっとできあがります。完成後の学び舎は、住民たちによって運営・管理され使われています。
現在までに4棟の学び舎ができました。フィールドは主にコチャバンバ県内です。
1、2棟目の建つティキパヤ村 |
コチャバンバの郊外のティキパヤ村に建った学び舎です。
2棟目 シウダ・デル・ニーニョス地区学び舎
地元NGOの要請により、1棟目から少しはなれた、同じティキパヤ村に建った2棟目です。
3棟目 コチ・バケーリヤ村学び舎
コチャバンバ市街地から車で4時間。アンデスの山奥に建った学び舎です。
4棟目 リャイタニ村学び舎
3棟目と同じく、アンデス山脈の最奥、ボリーバル郡リャイタニ村に建った学び舎です。
3棟目、4棟目の建っているのは、アルティプラーノ(4000M級の高原)がどこまでも続くアンデスの山の上 |
上記4棟をこれまで建築しました。1、2棟目は丸みをおびたやさしいフォルムの学び舎です。3、4棟目は土地柄シンプルに建設のできる四角くすっきりした学び舎になりました。詳しい概要はそれぞれのページをご覧ください。