2008年6月20日金曜日

「学び舎」報告 ~学び舎を訪ねて~  松下朋子

健在・1棟目
今回は約7~8年前にコチャバンバ郊外に建てられた「学び舎」が、その後どのように使われているのか(ソフト)、建物の状態はどうか、修復は必要か(ハード)の両方を調査するために、記念すべき学び舎1棟目と2棟目を訪れてきました。私は1年半前に入会したので今回初めて「学び舎」を見たわけですが、まわりにはない、珍しい楕円形をしているのに、まったく違和感なく周囲の風景にとけこんでいました。地場の素材を使って、地元の人の力もくわわって、日本から職人も参加してつくったこの「学び舎」。職人さんたちはずいぶん苦労をした部分もあったそうですが、そのユニークな屋根、まあるい室内、木製の窓や家具、オレンジ色の瓦、深い庇の下の広々としたコリドール、壁に描かれた絵など、なんともほんわかとした素敵な場所でした。

ボリビアでタイムトリップ! (コチャバンバを訪ねて。)      松下朋子

 2008年4月17日から5月6日までの約3週間、学び舎づくりの会からの派遣員としてボリビアに行ってきた。目的は「聖マルティンの家」支援のための現地調査と、8年前に建てた学び舎1棟目の修理のための下見だ。今年は学び舎づくりの会の活動が始まって10年という節目の年でもあり、私はこの会に入ってまだ1年半だが、この間に会を通じて得難い経験をさせてもらっているだけでなく、ひとクセもふたクセもある会の面々との出会いは私の世界を大いに広げてくれた。
    
 さて、この多くの出会いの中でも強烈だったのが野原昭子さん。ご存知のとおり、はちゃめちゃなパワーをもってボリビアで障碍者支援施設を運営している日本人女性。とても小柄でボリビア人並に日焼けした顔をくしゃくしゃさせていつも笑っているか、そうでないときはサムライのように凛々しく、なんとも潔く、それでいて目には愛情が満ち溢れている、そんな人である。今回の滞在中にはたくさんお話を聞かせてもらったが、九州ののびのびとした環境で生まれ育ち、シスターとしてペルーへ渡った頃の話から想像するに、その当時から今と全く変わらない芯の強さとユーモアを持ち合わせていたようである。