人が<在る>ことの豊かさを求め続け、
ひとつの場所にたどりついた野原昭子さん国境を越えて協力の手をさしのべてください
「ボリビア学び舎づくりの会」 は1998年に出発して以来、与える側から与えられる側への一方向的な援助 (=支援) ではなく、日常の皮膚感覚を大切にし、ゆるやかな時間をもって、双方向的な関係 (=協力) を、互いに分かり合いながら築いていく (=共生) ことを大切にしてきました。そんな歩みの中で、私たちの会と野原昭子さんとの出会いは自然な成りゆきだったのかもしれません。
野原さんは20年程前にボリビアにわたり、修道院で貧しく、寄るところのない人々に手をさしのべてきました。国や社会から見離された人たちとの日々の刻みは、野原さんにひとつの決断を与えます。1998年、野原さんは障害をもった人たちをケアするために、コチャバンバ市の郊外に「聖マルティンの家」を拓いたのです。
野原さんは現在、施設のために家を借り、2歳から34歳までのさまざまな障害をもつ16名のメンバー (入所者) と、山ひとつ越えてでも通ってくる10数名のメンバー (通所者) と共に日常を織りなしています。そこは施設と呼ぶには本当に不十分なもので、メンバーの自立に向けた必要最小限の機能 (=設備) もまったくと言ってよいほど整っていません。また、不安定な社会にあって、その場もこれまでたびたび移さなければなりませんでした。(メンバー人数は2007年時点)
資金繰りはさらに厳しく、ボリビアの現状では公的な助成金も満足に支給されず、家賃やスタッフの手当てなど生活にかかる費用のほとんどは野原さんの動きに頼っています。運営資金は日本の支援者による寄付により、なんとかまかなっているような状況です。
野原さんを頼って集う人の数は年とともに増えています。共に支え合い、学び、よりよく生きる場を求める思いは野原さん一人の支えではなくなりました。お力をお貸しください。
南米で最も貧しい国といわれるボリビアの福祉制度は決して十分とはいえません。
障害をもった人たちは私たちと同じで、一人ひとり思いも能力ももっています。ただ、できることが少ないだけなのです。共に生きる者として、人と人との結び目を大切にし続けるものとして、野原昭子さんをサポートしてください。
■ 「聖マルティンの家」 を語る 野原昭子
■ 聖マルティンの家 教育支援基金 募集!
決して無理をしなく、各々ができることをできる形をもって支えていくゆるやかなネットワークで野原さんを支援していければと考えています。
なお、野原さんを支援していただける方、ご寄付等広くつのっております。
ご寄付は、NPO法人エルピス会 へお願いします。