2004年10月21日木曜日

リャイタニ村の世代間ギャップについて

引渡し式の夜のことです。
村の若い女の子・男の子たちは、町で流れている、日本で言ったら演歌とフォークソングをミィックスしたような音楽を好み、そのテープを流して踊りたがりました。(この地域には電気がきてないため、ソーラーパネルで充電します。)
一方、村のお父さんたちは、自分たちが演奏する土着の伝統音楽を奏で、踊る方を好みます。

女の子たちは、その音楽が続くと嫌な顔をし、テープをかけたがりますが、今度テープがかかりだすと、お父さんたちはその音楽では踊るのははずかしいのか、嫌なのか、つまらなそうに引いていってしまうのです。わたしは両方の機嫌をとりながら、頃合を見計らっては、お父さん達に演奏してもらったり、テープの音楽にしたりしていました。
しかし、標高4000M近いところで、ずっと踊りつづけるというのは体にきました。 彼らの踊り方は、足で単調なステップを踏む、体をちょっと左右に動かすという程度で、大きな動きをしません。しかもひたすら同じ動きの繰り返しのため余計に疲れてしまうのです。 そして拷問かのように(!?)、少しも休ませてくれないのです。いつも誰かに見られていて、ほんの短時間少しでも休んでいると、踊って、踊ってとまた踊りの輪に入れられてしまいました。              (落合裕梨)
夜ではないけど・・・リャイタニ村の子どもたち