2005年5月1日日曜日

初めてのスタディ・ツアー(3月31日~4月9日)     代表 永田佳之

 ボリビアとつながってから早や7年になろうとしています。この間、私たちがさまざまな経験を重ねれば重ねるほどボリビア、特にアンデスの文化や自然をもっと多くの人々と分かち合いたいという想いは募る一方でした。4千メートルという条件の厳しい世界ですが、日本では想像もつかないほどに雄大な自然とそこで暮らす人々との出会い・・・できるだけ多くの人とこうした想いを共有できれば、と考えてきました。

 また、この6年間で4棟の学び舎(まなびや)づくりを通して、さまざまな現地ネットワークを築くことができ、わずかながらの知恵と状況を判断する力が身に付いてきたのもここ数年のことでした。
ところが、皮肉にも、私たちの学び舎が建てられた地はそのような願いを阻む物理的な条件があまりにも多かったのも事実です。地球の反対側に位置するボリビアはあまりに遠く、したがって航空運賃も高く(往復約20万円弱)、しかも高山病になるかもしれない高地に学び舎のいくつかは位置します。
 こうしたジレンマに置かれていた時、国際協力機構(JICA)横浜国際センターのご協力により、初のスタディ・ツアーを実現することがかないました。
 ツアーでは、国際協力に興味のある5人の市民にご参加いただき、9日間の日程で、学び舎のあるコチャバンバ市近郊とアンデスの村、そしてコロニア・オキナワ(沖縄移住地)のあるサンタクルス郊外等を回ってきました。
 実際にいくつかの学び舎を回って実感したのは、7年近くの活動の中でいつの間にか実に色々な方々と「つながり」ができていたということです。この度のツアーは、特にサンタクルスやコチャバンバで長く暮らす日系人の方々や日本人の会員のご尽力なくしては実現できませんでした。一人ひとりのご好意に助けられ、観光などでは絶対に経験できないツアーの行程が組めたと言えます。この場を借りて、山城さん、出合さん、上野さん、北山さん、野原さん、落合さん、そしてご家族の皆様、さらに学び舎づくりに係わってきたボリビア人の皆さまに感謝いたします。
今回のスタディ・ツアーの体験を皆さまとシェアし、今後に活かすために、6月10日に報告会を開催することになりました。ふるってご参加ください。
最後になりましたが、こうした機会をくださったJICA横浜国際センターの関係者各位に心よりお礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。