2002年9月8日日曜日

第1棟目利用状況

 1棟目は、日本から来た職人佐藤さん立会いのもと、2001年10月に引渡し式が行われました。しかし、引渡し後も、既存の小学校で識字教育が行われ、いつから、学び舎が使われるのだろうと、個人的にはやきもきしていました。しかし、徐々に、机や棚を移動し始め、学び舎を利用し始める雰囲気がしてきました。そして、ついに待ちに待った日が来ました。学び舎が利用され始めたのです。住民たちみずから内壁の壁に美しい花の絵をペンキで描き、室内が一変していました。柱にも、子どもたちの手形がつき、使っている匂いがしていました、こちらもホッとするのと同時に、非常に感動しました。
 現在、学び舎の1棟目は、積極的に使われています。月・水・木・金曜日は、子どもたちを中心に識字教育、火曜日はベルギーのNGOから派遣されているフランチェスカ氏が、現地の婦人会を対象に識字教室と編み物教室を開いています。なかなか、可愛らしいものを編んでいたことには驚かされました。子どもたちも、コリドール部の周りを駆け回り、コリドール部に机を引っ張り出して、授業を行い、本当に、楽しそうに笑顔いっぱいで授業に参加しているのを見ていると、こちらも、本当に楽しくなりました。しかし、学び舎が完成するまで、婦人会は小学校を間借りして授業を行い、子どもたちにしてみたら学校にも行けなかったのだろう、たとえ行けたとしても、親方の給料の一日分もする教科書などそうそう買えないので授業についていくのは本当に大変だろうと考えると、なんとも言えない気持ちに締め付けられました。建物の状況は、屋根が一部、豪雨と強風で煽られ、落ちてしまいましたが、そこに関しては、職人佐藤さんが修復し、現在、なんとか大きな問題なく、使われています。今後、どういう風に使われていくのか注目していきたいと思っています。