2006年4月17日月曜日

第2回スタディーツアー報告② CEOLI(障がい者自立支援施設)&コチャバンバ県障がい者担当事務所をたずねて

 CEOLIはオランダやドイツなどのNGOの安定した援助を受け、運営されている施設である。収容人数も210名と多く、野原施設とは比較にならない大きさである。
施設の設備もよく整えられている。希望者は申し込み順で受け付けているが順番待ちがあるという。年齢や能力に応じて7~8人の小グループに分け、それぞれに1~2名の指導者がついて学習していた。グループでの学習が成立する比較的軽度の児童・生徒も多いように感じた。


 現在の施設長はオランダからきているがスタッフの国籍は多様で、ボランティアの占める割合も多いようだ。はじめに野原施設を見学してから後のCEOLIの見学であり、二つの施設の付帯設備・訓練機器の違いを見せられた思いがした。

コチャバンバ県障がい者担当事務所をたずねて
 当該事務所への訪問は、障がい者への行政としての施策と統計的な数値をもって障がい者の様子を把握することを目的としていた。しかし、私たちの期待した詳細な数値は教えてはもらえなかった。行政としての調査がなされていないのである。
 ボリビアでははっきりしたデータが無いとしながらも、世界食料機構やWHOなどの調査では、人口の13パーセント以上の障がい者の存在を認識しているとのことであった。異常に高い数値である。13パーセント以上とした訳は、県の施設の担当者が個別訪問を通して存在を見つけ出すことが多いため、この数字より高いことによる。担当者は都市部と農村部とではその格差が大きいこと、また鉱山や標高によっても出現の違いがあるとも捉えている。    
 家庭をたずねて、法律上はすべての子どもが教育をうける権利があることを啓蒙するが、なかなか受け入れられないという。年度はじめに募集する施設に、家が貧乏で応じることができないことも実情のようである。教師の待遇面についても教師の質についても改善の必要性を説いていた。
 貧困が根底にあり、行政も予算不足で十分な活動ができず手詰まりとなっている様子が窺えるところである。プールの地下室に間借りしている事務所にはコンピューターも無いと嘆かれたが、私たちにはこの国の障がい者の有り様をさらに深刻に受け止めることとなった。
 行政に対して十分な予備知識を持たないで、ここに行けば何でもわかると期待して訪問したが、その期待はともかく、行政の貧困を見たことも収穫の一つである。
 最後にJICAの聾学校に対する援助に感謝の言葉があった。先進諸国の援助を期待せざるを得ない事情がこの訪問を通してうなずけた。      (元小学校教諭 K・A)