さて、案件である学び舎のより充実した運営のためには、現地のNGOとの協力が欠かせません。ボリビアではさまざまな現地NGOが活躍しています。今後、そのようなNGOを紹介したいと思います。
そして、現在、学び舎づくりの会では縁あってIPDAというNGOとの連携を検討しています。そのIPDAのスタッフであるイベットさんが、JICAでの研修のため昨年末来日しました。忙しいスケジュールをぬって、当会の代表と石田純哉が新宿にて話し合いの場をもちました。貧困層住民のエンパワメントに力を入れているIPDAは、現在3名の専門家の運営する小さな団体です。しかし下記のようなプロジェクトを実施し、ラパスで実績をあげています。これまではドイツからの資金などで細々と運営していましたが、住民の職業訓練や教育を軸に活動をさらに充実させたいとのことです。団体としはまだ若いですが、経験者が集まっているのが特徴とのことです。学び舎づくりの会としては、中長期的にできうる範囲での協力・連携を図れればと模索中です。
野原さんの施設支援、また住民参加型プロジェクト、アンデス高地での次なる学び舎建設の可能性追求、学び舎運営面の充実と課題山積の新年のスタートです。みなさまのご支援なにとぞよろしくお願いいたします。
※IPDAはFOCAPACIプロジェクト(CENTRO DE FORMACION Y CAPACITACION PARA LA PARTICIPACION CIUDADANA都市生活者を対象にした技術指導及び訓練センター)を、ラパス県のラパス市を取り囲む山の上(標高4,000m)に広がるエル・アルトと呼ばれるの地域のうち、50地区で行なっている。この地区では主に農村や鉱山の地域から移り住んだ貧困層の人々が暮らしている。IPDAはこの地区の地域の組織作りのための研修、住民参加及び地域環境開発プロジェクトを行なっていくため、2年掛かりで延べ9万人を対象に社会調査を実施した。この延べ9万人が50地区に分かれて、生活を改善するためにさまざまな技術研修や訓練を受けているが、地区の集会所を間借りする等、技術研修や訓練活動を行う自前の場所がない。そこで50地区のうち3地域を対象にゴミ問題等の環境教育、職能研修、住民組織作り指導などを目的にした施設建設計画がある。