管理:地区自治会 助言:アルケ郡教育委員会・ユニセフコチャバンバ
維持:資金-郡役所 作業-村地域の人
規模:日干しブロック壁RC柱1階。延床72m2
コチ・バケリーア村に建設された第3棟目「学び舎」は、前回までの仕様とかなり異なっています。形、工法、素材をこの高地のコチ・バケーリア村で、より安全によりスムーズに建設できるよう変更し、設計されました。詳細は以下にて。
コ チ・バケーリヤ村はコチャバンバ市街地より車で4時間程度、南西方向の山間部に位置する。村はさらにコチ・バケーリヤ、アサナケ、ラムンデラーニ、アレル ワイ、コンドールワチャ、プカラの6つの集落に分かれている。先の2集落が20世帯づつ程度であり全体で約55世帯。それぞれ徒歩で1から2時間程度の箇所に位置する。
地域に高木はほとんど無く荒れた山岳斜面となっている。農業と牧畜(放牧)が主体。現金収入は出稼ぎなどに限定されている。
この地方は辺境・人口少数ということもあり、国などからの援助が得にくい箇所となっているのが現実。そしてこのような辺境の高地ではユニセフコチャバンバが 上水確保・衛生設備・識字教育活動を展開している。そのため、アルケ郡とユニセフコチャバンバよりこの地方への支援が要請された。当初は一段階上の地区 (ヴェンティーリャ地区)への総合学習・研修・宿泊所の提案を受けたが、規模が大きいものになりすぎることと、より村の人達に密接した施設が望ましいとい う意見も玩味し、周囲の村々の中で必要性の高いと見られるコチ・バケーリヤ村への場づくりとなった。(ちなみに彼らの付けた名称「ユーヤイ・ワシ」はケ チュア語でYUYAI=知る、WASI=家、の意味)
2002年10月より世帯の意識調査を行ない、12月着工。基幹職人はコチャバンバ市街より 1名、地区在住の職人経験者が数人程度。他の住民の方々は日干しブロックづくり・整地・素材採集・運搬などで建設に参加した。また日本人1名が現地長期滞 在で支援を行なった。翌4月竣工。現在識字教室・児童活動保育・集会に利用されている。さらに他NGOがソーラーパネルの設置援助をし、夜間利用への途も開けてきている。